俺のいるべき場所
今まで生きてきた時間の中で
俺は自分のいるべき"場所"を探す旅をしていたような
そんな気がする
しかし それは常に失望の連続だった
やっと見つけたと思う所も 俺を満たしてはくれない
"俺はこのまま 死ぬまで旅を続けるしかないのか"
そう思ってさえいた
だけど あの春
むかし過ごしたあの街で
きみと再会してから
俺は変わった
きみはいつだって 笑顔で俺を迎えてくれる
そんなきみを見ているだけで 旅の疲れも一気に吹っ飛ぶ
ときには 俺の顔を見るだけで涙ぐむことさえあったね
"こんな俺のことを 心から待っていてくれる娘がいるんだ..."
そう思うだけで 何はなくとも嬉しかった
そうやってきみと会っているうちに 俺は
自分の中にある"醜い部分" "だめな部分"が浄化されていくような
そんな気がしてきた
いつしか 俺の中に芽生えた「確信」
それは……
"きみのそばこそが 俺の真に居るべき場所"
きみがいるから きみこそが真の"ふるさと"だから
俺はどこへだって飛んで行ける
たとえ どれだけ傷ついても
きみがずっと 今のきみのままでいてくれるなら
俺はいつでも 安心してきみのもとへ帰ってこれるんだ
真奈美……
できることなら ずっときみのそばに...