徳間書店 2002年
文庫版：徳間文庫 2005年
現在、警視庁及び一部道府県警察の機動隊が持つ対テロ特殊部隊「SAT（特殊急襲隊）」。
存在こそ明らかになっているものの、まだまだ謎が多いこの部隊にスポットを当てた作品です。
物語の主人公は、国家公務員１種試験に合格して警察庁へ入った、いわゆる「キャリア」と呼ばれるある若手官僚。
「事件現場へ投入された特殊部隊が、実際に行動を起こすまでのさまざまな準備」
「警察内部の『キャリア』と『ノンキャリア』（現場で活動する一般の警察官）との見えない確執」
「任務の合間にほの見える人間ドラマ」
などなど、最初から最後まで目が離せず、久しぶりに読み応えのある作品に出会ったような気がします。
「どっかで映像化してくれたら…」とも思いましたが、中身が中身だけにちょっと難しいかも（汁