特別コラム「自らを律する、ということ…」

 さて、私がいまのサークルを立ち上げてからはや2年半の歳月がたちました。
 この間、各地の即売会に参加して種々の経験を積んできましたが、先日、巨大掲示板群「2ちゃんねる」同人コミケ板の「厨房同人の痛い言動(新22)」スレッドにてこのような書き込みを見つけました。

HPのトップページに「印刷物の不都合についてのお知らせ」
まあ、それ自体は別にかまわない。発行側にとっての義務だろう。
そのオフセット本を発行したのが一年半も前でなければ。
しかも理由が「原稿制作時のミス」だと?
小説本だから原稿チェックをしなくてもいいと思っているのか?

ここの管理人は事あるごとに「斜陽ジャンルだから売れない」などと
ほざいているのだが、結果を出している同ジャンル者には侮辱以外
の何者でもないな。

 ……どう考えても私のことを指していると思える書き込みでした。
 正直、「そんな風に思っていた人がいたのか…」とショックだったのですが、冷静に振り返ってみると、結局これは、私自身の「未熟さ」、そして「心の弱さ」が引き起こしたことではないのだろうかと思いました。

 確かに、この「名無しさん」が言うように、これまで私はことあるごとに「ジャンルが斜陽だから…」「地方だから…」といった旨の発言をしてきていました。
 しかしそれらは、さながら童話の「すっぱいぶどう」よろしく、自分の「未熟さ」を認めたくない「心の弱さ」故に、様々な言い訳を考えていただけのことに過ぎなかった……。
 そして、「言い訳」をすることで「甘え」が生まれ、いつのまにか己を省みることを忘れてしまっていたのです。
 それが「対応の遅れ」であったり、聞く人が聞けば「侮辱」とでもとられかねない言動の源泉になっていた……。そのように考えております。

 もし、今までの私の言動で何かしらの不快感を覚えている方がおられたとするならば……、
 それらの全てに対して、深くお詫びを申し上げたいと思います。

 これからは「同人作家」という「公人」としての立場のあることを改めて再認識し、その言動により一層の注意を払っていく所存であります。
 どうか今後とも、私どもの活動になお一層のご理解・ご協力をお願いいたします。

2003年4月6日

私的文化同人「知らぬはほっとけ」主宰
物体X

P.S:なお、この文章は私自身への「戒め」として、当サイト内に永久保存いたします。

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