私的文化同人「知らぬはほっとけ」活動開始宣言
〜ご挨拶に代えて
みなさま、本日は遠路はるばる私たちのブースにお越しくださいましてありがとうございます。
不肖私は、このサークル「知らぬはほっとけ」の主宰を務めさせていただいております「物体X」
と申します。
以後、皆様方におかれましては、面体お見知り置きの上、よろしくお引き回しくださいますよう、
切にお願い申し上げます。
さて、いまやギャルゲー同人界のトレンドがLeaf・Key諸作品へと流れていっている中、「何故に
いまさらセンチの同人サークル？」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、これには私なりの理由
があるのです。
それは「センチ」でメーカーが示した態度――ファンをファンとも思わず、金づる程度にしか考え
ていない――への一種の"抗議"なのです。
皆様方には既にご承知のこととは存じ上げますが、いまさら多言を要する必要もない「センチ２」
の――"思い出の少年"の突然の死から始まる、悪い意味で"同人的"なあの舞台設定。前作の
時代から少しも進歩しておらず
「"前例に学ぶ"という言葉を知らないのか？」
と疑いたくもなった発売延期攻勢と、それに符丁を合わせているようにしか思えない無節操な
グッズ攻勢。そして、諸所で漏れ聞く、完成したゲームの評価……。
「センチ」とその世界を愛し、真奈美ちゃんを――ゲームのキャラとしてのみならず、どこかにきっと
いるはずの、ひとりの女性として――愛してしまった私には、この流れは到底許容できるものでは
ありませんでした。
そして、悩みに悩んだ挙句、
「メーカーオフィシャルのコンテンツが当てにならないならば、自分の手で、自分が『センチ』から、
そして真奈美ちゃんから感じた想いを、ひとつの形にしよう。
そして、それを可能な限りの手段を使って、より多くの人に広め、共有していこう」
という結論に達し、かつて@niftyのパティオ(会員制のBBSと思っていただければ結構です)
で公開していたこの小説を「同人誌」という形でみなさまにお届けすることに決めました。
……そのため、従来からありましたセンチの同人誌とは少し毛色の違った「半一次創作」とでも
いうべきものになってしまいましたが、どうか広い心で、私たちの活動を見守ってくださいませ。